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「復刻版 ひとり、ではなくキミが…08」
ワットマン 中目 F8号
日頃の行いが悪かったのか、早朝4時20分、明るくなり始めた小屋の周囲は
濃いガスで何も見えなかった。……待ったが、あきらめて下山の準備をしながら、窓の外を見ると
ガスの切れ間から、残雪の峰々が見えだした。
「やったア、行くぞ、アタック!」
50分後、
私たちは強風の中、標高2956mの残雪の木曽駒ヶ岳の山頂に立っていた。
が、下山途中で、再び濃いガスと冷雨が容赦なく襲ってきた。
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